現実直視の地合いに戻る、業績嫌気し海外勢がハイテク株売り
[東京 13日 ロイター] 13日の東京市場は株安、債券高。日経平均は、オバマ・ユーフォリア(高揚感)で年末・年始に上昇した分を吐き出した。
米雇用統計などマクロ経済指標が軒並み悪化を続けているほか、個別企業の業績に下方圧力がかかっている点が再認識されている。米株安を受けてリスク資産投資に慎重になっている海外勢から、ハイテク株売りもみられた。運用資金は債券に流れるセンチメントになっており、10年債
の利回りは米金利低下のあとを追い1.2%割れまで買い進まれる、との声が出ている。
<期待相場が現実に引き戻される、業績悪化の度合いに関心>
株式市場では日経平均が大幅続落。下げ幅は一時400円を超えた。12月米雇用統計の悪化など実体経済の悪化を嫌気して連休中の米株が下落したことや、1ドル88円台に進んだ円高などを受けて輸出株を中心に売りが先行している。
ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)の2009年3月期連結営業損益が従来予想の2000億円の黒字から一転し1000億円規模の赤字になる見通しと報じられたことで、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)やシャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)など他の主力ハイテク株にも売りが波及した。
「海外勢がハイテク株のコア銘柄にバスケット売りを出した。日経平均が支持線とみられた25日移動平均線を割り込んできたことで先物に仕掛け的な売りも出て下げ幅が拡大した」(大手証券エクイティ部)という。
三菱UFJ証券、投資情報部長の藤戸則弘氏は、曖昧(あいまい)な期待は消え去り厳しい現実を市場が再認識していると話す。経済の悪さに加えて、イスラエルのパレスチナ攻撃といった地政学的なリスクが高まってきたことも「投資家を現実に引き戻した」という。同氏は、「親イスラエル派のヒラリー・クリントン次期米国務長官がどのような行動に出るのか注目。オバマ政権が不安定になる懸念がある」という。
市場では、「オバマ新政権への期待感だけで買い上がるのは無理があることはわかっていた」(立花証券執行役員、平野憲一氏)というが、為替次第では、さらなる波乱があるとみている。
平野氏は「米国だけでなくヨーロッパの景気悪化も鮮明で、15日の欧州中銀(ECB)理事会を前に利下げ期待からユーロ安に振れやすく、円全面高となりそうだ。国内株式は25日移動平均線である8600円前後を深押しすると一気に8000円台にまで売られる可能性もある」と話している。
SMBCフレンド証券、投資情報部部長の中西文行氏も「円高の進展により企業業績の悪化に対する警戒感は強まっている。短期的なリバウンドはあっても4―5月の本決算で来期の厳しさがみえてくれば再度売り込まれる可能性がある」と述べる。
<円買いどこまで>
為替市場ではアジア時間に入り、実需の買いなどでドル/円、クロス円とも堅調な値動き。ドル/円はショートカバーが入りやすいほか、90円を割り込んだことで日本の通貨当局による為替介入への警戒感から一段の円高は進みにくくなっている。ただ、前週末から世界経済の低迷に懸念が広がっており、リスク回避で円が選好されやすい地合いが続いている。
ある大手証券関係者は「90円から上値はドル売りのセンチメント。来週にかけて85円を目指す展開」との見方を示す。また、足元の取引では「短期筋が株価や原油価格をみながら仕掛け的な動きをしている」と指摘する。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ヘッドオブFXストラテジーの山本雅文氏は米経済指標の悪化で日米金利差が一段と縮小、ドル/円相場は87円台を目指し、クロス円相場は全般的に円高基調が続き、ユーロ/円は113円台を目指す展開を想定している。山本氏は「日経平均7000円とドル/円87円割れが視野に入る局面では、介入警戒感からドル/円相場が戻す場面もあろうが、実際の介入は87円を下回る水準までは実施されない」と予想している。
<実需買い観測で金利低下>
一方、円債市場は大幅高。円高/株安の流れが鮮明となり、外国人投資家を中心に国債先物を買い戻す動きが広がった。
外資系金融機関の債券ディーラーは「オバマ期待の相場をやるとの思惑があったが、連休中に見事に期待相場が終わったようなかたちで円買い、株売り、債券買いとなり、あわてて買い戻している」と話した。
クレディスイス証券・債券ストラテジストの福永顕人氏は「現物は、先物対比で出遅れてはいるものの、それでも昨年後半の「独歩高」に比べれば、先物だけが突出しているわけでもない。そろり実需の買いも入っているとみられる」と、地合いの強さを指摘する。
RBS証券・シニアストラテジストの市川達夫氏は「GDP(国内総生産)公表を2月中旬に控え、マイナス2ケタ成長の可能性も意識されているようだ。信用不安がくすぶる中、長期金利が、再度、節目の1.2%を割り込む場面も想定される」とみている。目先は、年末につけた1.155%を突破するかどうかがポイントだ。
米雇用統計などマクロ経済指標が軒並み悪化を続けているほか、個別企業の業績に下方圧力がかかっている点が再認識されている。米株安を受けてリスク資産投資に慎重になっている海外勢から、ハイテク株売りもみられた。運用資金は債券に流れるセンチメントになっており、10年債
の利回りは米金利低下のあとを追い1.2%割れまで買い進まれる、との声が出ている。
<期待相場が現実に引き戻される、業績悪化の度合いに関心>
株式市場では日経平均が大幅続落。下げ幅は一時400円を超えた。12月米雇用統計の悪化など実体経済の悪化を嫌気して連休中の米株が下落したことや、1ドル88円台に進んだ円高などを受けて輸出株を中心に売りが先行している。
ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)の2009年3月期連結営業損益が従来予想の2000億円の黒字から一転し1000億円規模の赤字になる見通しと報じられたことで、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)やシャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)など他の主力ハイテク株にも売りが波及した。
「海外勢がハイテク株のコア銘柄にバスケット売りを出した。日経平均が支持線とみられた25日移動平均線を割り込んできたことで先物に仕掛け的な売りも出て下げ幅が拡大した」(大手証券エクイティ部)という。
三菱UFJ証券、投資情報部長の藤戸則弘氏は、曖昧(あいまい)な期待は消え去り厳しい現実を市場が再認識していると話す。経済の悪さに加えて、イスラエルのパレスチナ攻撃といった地政学的なリスクが高まってきたことも「投資家を現実に引き戻した」という。同氏は、「親イスラエル派のヒラリー・クリントン次期米国務長官がどのような行動に出るのか注目。オバマ政権が不安定になる懸念がある」という。
市場では、「オバマ新政権への期待感だけで買い上がるのは無理があることはわかっていた」(立花証券執行役員、平野憲一氏)というが、為替次第では、さらなる波乱があるとみている。
平野氏は「米国だけでなくヨーロッパの景気悪化も鮮明で、15日の欧州中銀(ECB)理事会を前に利下げ期待からユーロ安に振れやすく、円全面高となりそうだ。国内株式は25日移動平均線である8600円前後を深押しすると一気に8000円台にまで売られる可能性もある」と話している。
SMBCフレンド証券、投資情報部部長の中西文行氏も「円高の進展により企業業績の悪化に対する警戒感は強まっている。短期的なリバウンドはあっても4―5月の本決算で来期の厳しさがみえてくれば再度売り込まれる可能性がある」と述べる。
<円買いどこまで>
為替市場ではアジア時間に入り、実需の買いなどでドル/円、クロス円とも堅調な値動き。ドル/円はショートカバーが入りやすいほか、90円を割り込んだことで日本の通貨当局による為替介入への警戒感から一段の円高は進みにくくなっている。ただ、前週末から世界経済の低迷に懸念が広がっており、リスク回避で円が選好されやすい地合いが続いている。
ある大手証券関係者は「90円から上値はドル売りのセンチメント。来週にかけて85円を目指す展開」との見方を示す。また、足元の取引では「短期筋が株価や原油価格をみながら仕掛け的な動きをしている」と指摘する。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、ヘッドオブFXストラテジーの山本雅文氏は米経済指標の悪化で日米金利差が一段と縮小、ドル/円相場は87円台を目指し、クロス円相場は全般的に円高基調が続き、ユーロ/円は113円台を目指す展開を想定している。山本氏は「日経平均7000円とドル/円87円割れが視野に入る局面では、介入警戒感からドル/円相場が戻す場面もあろうが、実際の介入は87円を下回る水準までは実施されない」と予想している。
<実需買い観測で金利低下>
一方、円債市場は大幅高。円高/株安の流れが鮮明となり、外国人投資家を中心に国債先物を買い戻す動きが広がった。
外資系金融機関の債券ディーラーは「オバマ期待の相場をやるとの思惑があったが、連休中に見事に期待相場が終わったようなかたちで円買い、株売り、債券買いとなり、あわてて買い戻している」と話した。
クレディスイス証券・債券ストラテジストの福永顕人氏は「現物は、先物対比で出遅れてはいるものの、それでも昨年後半の「独歩高」に比べれば、先物だけが突出しているわけでもない。そろり実需の買いも入っているとみられる」と、地合いの強さを指摘する。
RBS証券・シニアストラテジストの市川達夫氏は「GDP(国内総生産)公表を2月中旬に控え、マイナス2ケタ成長の可能性も意識されているようだ。信用不安がくすぶる中、長期金利が、再度、節目の1.2%を割り込む場面も想定される」とみている。目先は、年末につけた1.155%を突破するかどうかがポイントだ。

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